美容皮膚科女医のひとりごと

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皮膚科に行ってもニキビが治らないのはなぜ?

10代~20代の悩みの多くはニキビとホクロ。
このなかでニキビは治らないものだとあきらめていませんか?

かよクリに来られた多くの人が「皮膚科にも何軒も行ったのに、治らないんですよ。(医者の腕が悪い・・・と思ってる?)」と胸を張って言われます。
なぜ、皮膚科に行っても治らない、のでしょうか。

その一・・・ニキビはホルモンの関係もあるので出来やすい年齢帯を超えないと繰り返すものである。
その二・・・一度皮膚科に行って2週間分位お薬をつづければ風邪の時のように治ってしまうと患者さんが期待している。
その三・・・ニキビ跡(治った後の赤み)をニキビだと患者さんは思っている。
その四・・・ニキビは生活習慣病である。
うーん、わかってもらえるかなあ。
説明を加えます。

その一・・・生理周期とか、成長期なのでホルモンの影響を受けやすい、などでどうしてもできやすい期間を毎月クリアして行かないといけないんですよね。
自分の身体の周期を意識する、そしてニキビの出はじめとピークの兆しをとらえて治療する、ことがコントロールのコツかな。

その二・・・ニキビは慢性疾患なので、活動年齢の間は、ずーっと戦う必要あり。ずーっとがいつまでか?という所がイライラすると思いますが、活動年齢の間は、若いってことです!イヤかもしれないけど^^
(きっと生理と一緒だね。なくなると解放感と共に老いが・・)

その三・・・ニキビに皮膚科の薬が効くのは「できはじめと、にきびに炎症がある時期」だけなんです。炎症が治まった後の赤みやデコボコには効かない、けど、他に薬がないから、炎症のある時期の薬を処方されるので、効かない、というわけです。時間が解決するので半年、1年と経つうちに赤みは消えてきますが、すぐには消えないです。そうしているうちに次のニキビが新生(>_<)減らないわ~ そこを理解して、赤みは自然にとれるから気にしない、にするか、早く消したいから保険外の治療をするか、という選択をすればいいのではないでしょうか。 その四・・・ニキビは生活習慣病。 えーっ?という声が上がりそうですが、大きく分けて5つ。 ①食生活!お菓子やパンの比率が高め②運動不足③便秘④タバコ!!!!!!⑤夕食か夜食が遅い時間 要するに不健康に傾いているということです。 「あんたは不健康じゃ!もう少し健康生活をしなさい」とニキビを通じて言われていると思って下さい。 でも・・みんなといっしょにチョコ食べてるけどみんなは出ていないし私だけ・・・というあなた。ひがんではいけません。体質も自分の個性だから、うまくつきあわないと、変わらないよ。みんなと一緒でだめなら、自分はそこは努力する、ってしないとね。 それがキレイになる秘訣かも。 テスト勉強だってそうでしょう? 「してないしてない」と言ってきっちり点数取る人。 してないわけないじゃん!やってんだよ! 1回見たら覚える人もいるよ、そりゃ。 でも、じぶんが覚えられないなら10回見ないとしょうがない。そうやって目標に達成して行こうよ! な~んて、言われて、すなおにやる人が、変わっていけるんだと思うよ! ニキビの時期って、そう素直にはいられないけどね^^ 頑張れ! やる気のある人は応援する! ニキビを通じて、成長するのもいいんじゃ? なんか自分の息子に説教してるみたいになってきたからこの辺で終了。

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